【シリーズ8 ダブル(最終22位)】ボルトザシアン スタン
こんにちは。へいか(@He1kap0ke)と申します。
本記事はザシアン軸のスタンダードパーティの構築記事です。
私とゆヌさん(@yunuponnu)で作成・へいか鯖数人で共有し最終レート1973、使用した全員がレート1900以上を達成しました。
構築概要
強み
所謂ボルトザシアンと呼ばれる並びですが、本構築のボルトロスは悪戯心での採用となっています。現環境のボルトロスは9割が負けん気のため読まれづらく、鬼火や巨獣斬がよく飛んできたり、補助技を絡めた行動が通りやすかったりなどアドバンテージを得やすいです。また威嚇が初手に出てきづらいだけでなく、そもそも選出されていないこともありザシアンが動きやすくなります。
加えて、悪戯心ボルトロスは初見殺しができるだけでなく単体として汎用性が高いことも良い点です。
それでは、詳しい解説は下記をご覧下さい。
※以下常体
構築経緯
シリーズ8発表後、負けん気ボルトロス+ザシアン+指が強いと考え、考察とパーティ作成を進めていた。しかし、このボルトザシアンを使う上で課題だったのがミラーへの立ち回りである。
対ミラーについていろいろ考えていたとき、出てきたのが「ボルトロスのにらみつける+きょじゅうざんでダイマックスボルトロス落ちますよ」という一言だった。
ここまで使用してきた負けん気ボルトロス+ザシアンの構築がなんとなく使いにくい(まだ完成度が低い)と感じていたこともあり、悪戯心ボルトロス+ザシアン軸パーティの考察も始めることにした。
悪戯心ボルトロスの使用感は想像より遥かによく、いつの間にかこちらがメイン構築となった。
( )( )
当時使用していた上記のパーティを軸に構築を変えていくうえで、ボルトロスがアタッカー→サポートになるためガオガエン枠を見直す必要があった。
※ザシアンがダイマックスできない以上、サポート3枚にすると構築・選出・立ち回りの幅が狭まる
他3枠は以下のように決定し、
・霊獣ランドロス
空いたチョッキに変更。対晴れ、対レジエレキ、ガオガエンに代わる威嚇枠として
・ラプラス
ボルトロスにS操作の恐い顔を仕込むため、黒バドレックスまで抜けるよう控えめCSに変更
雨、トリルに厚くするために指枠はバレルに
元ガオガエン枠にはソルガレオ、メタグロスに強いポケモンを色々探して最終的にガラルファイヤーとなった。
試したポケモン達。
ソルガレオ、メタグロスへの打点を確保できるだけでなく、すりぬけで壁や身代わりザシアンにも攻撃が可能。
→全然選出しなかった。
・ドラパルト
こちらもすりぬけの特殊型。レジエレキに強めに出られる。ザシアンと並べてホロウビートのプランも可能になる。
→ホロウビートなどしなかった。ダイマックスしない特殊ドラパルトの単体性能はやはり低く、1番使用した技がサイドチェンジという迷走っぷり。
・ウーラオス
相手のダイスチル後でも暗黒強打で高打点を出せる。また、若干重めなイエッサンバドレックスに耐性があるのがよい。
→使用感は悪くなかったが、バレルに襷が欲しい場面が多く不採用へ。
個体詳細
HB:特化ザシアン(ランク+1)の巨獣斬確定耐え(~98.9%)
特化ランドロスのダイアース(壁込み)15/16耐え
特化エンテイの聖炎確定耐え(~99.5%)
特化メタグロスのダイアース確定耐え(~95%)
HD:特化カイオーガのWダメ潮吹き15/16耐え
S :最速130族抜き抜き抜き
威力は控えめだが耐久を下げずに済む。ダイスチルや鉄壁を積んだ相手に対しても安定した打点となる。能力ランク変化無効のため、にらみつける+聖なる剣は意味がないので注意。
みがわり
ダイマックスできない仕様と相性がよい。相手のダイマックスターン稼ぎにも使え、身代わりが残れば威嚇回避や行動保障がつくためアドバンテージを得やすい。
壁込みで不一致イカサマを身代わりが耐える。
同速勝負になるプレイングはしないので、素早さを下げて耐久に回した個体を使用。最初は最速130族抜きだったが、素早さ202ザシアンと数回マッチングしたため203まで伸ばした。結果として体感素早さは勝ってることが多くなり正解であったと思う。
超強力なポケモンだが、ゆえに環境終盤は通りが悪いと感じることも多かった。また、ザシアンの攻撃で相手を倒せる、相手の攻撃は耐える、を把握しているかしていないかで立ち回りの正解を見つけられるかどうかの差が出るため、構築の対応力は高いがプレイングの難易度も高い。
※ダメージ計算
きょじゅうざん
H振り白バドレックス→確定1発
無振り黒バドレックス→確定1発
無振りイベルタル→確定2発(81~96%)
無振りランドロス→確定1発
きょじゅうざん(にらみつける込)
H振りザシアン→確定1発
無振りボルトロス→確定1発 ※耐える調整の個体も存在する
H振りグラードン→3/16で1発。
H振りカイオーガ→超高乱数(99%)2発(49%~)
H振りディアルガ→確定2発(78~93%)
無振りレジエレキ→確定1発
ガオガエン→200-113までが確定1発。200-135が確定耐え
HB:陽気ザシアン(ランク+1)の巨獣斬(50~59.7%)オボン確定発動、発動込2耐え
HD:特化カイオーガのWダメ潮吹き確定耐え(~98.9%)
こわいかお
優先度+1で使用できるS操作。レジエレキや黒バドレックスと味方ポケモンの素早さ逆転、相手の追い風の帳消し、トリル下で味方怖い顔など使用機会はかなり多い。電磁波ではない理由は、命中不安な点、電気タイプ(主にレジエレキ)に通らない点が大きいから。
にらみつける
ザシアン、ランドロスの火力補助。悪戯心が現環境ただでさえ少ないうえ、にらみつけるの採用はさらに読まれにくく奇襲性能がかなり高い。オーロンゲは覚えない。
ちょうはつ
補助技(主にトリル、鬼火、胞子)封じ
MVP。構築概要や技説明でも触れたが、悪戯心耐久ボルトロスが単純に強い。負けん気ボルトロスでは若干行いにくかったS操作や相手の補助技に対する耐性を補い、にらみつけるによる奇襲もできる。
かいでんぱも強い技だが、上記4つの優先度が高く今回は不採用。
A:H252振りザシアンをダイアースで確定1発(100.5%~)
S:最速90族抜き
ばかぢから
ダイナックルでザシアンのAを上げるという選択肢をつくるための採用。あると相手の威嚇サイクルで腐るという可能性が下がる。
対晴れ、ディアルガ、レジエレキ入りの雨など、多くの構築に選出するダイマックス枠。浮いてるポケモンが他2体いるので比較的地震を打ちやすく、非ダイマックス時でもパワーを発揮しやすい。巨大獄炎+獄炎ダメを耐えるよう耐久に少し振るのがよいと考えていたが、現環境はブラストバーンベースが少ないため努力値はASでもよい。威嚇サイクルはほとんどしない。
H:偶数
S:準速メタグロス抜き
素で打つことがほぼないので、ダイジェット威力重視の暴風でもよい。
わるだくみ
不意打ちとの選択。若干火力不足気味のファイヤーの突破力をあげられるのと、モロバレルの怒りの粉とも相性が良いため個人的には悪巧み優先。
黒バドレックスやソルガレオ・メタグロス・黄昏ネクロズマに対するダイマックス枠。受動的だが一気に火力を上げられる弱点保険を持たせている。レジエレキ入り上記構築に安定しやすくなるソクノの実と選択。
S:-2黒バドレックス抜き
※耐久無振りのため、ザシアンの巨獣斬で乱数で落ちる。
巨大旋律の威力と、非ダイマックス時の使用しやすさを考慮。
カイオーガに水技を連打させにくくでき、巨大旋律でザシアンの耐久を補助できるダイマックス枠。持ち物はダイマックス枠として最低限の火力が出る命の珠。この枠で迷ったレヒレとは一長一短。
レヒレの場合
メリット:フィールドの書き換えができる。主にボルトロスが無力化されるサイコフィールドを消せるのは大きい。非ダイマックス時はラプラスより安定するため、他ダイマックス枠との選出・立ち回りの幅は増える
デメリット:もちろん壁の恩恵はなくなり、味方のキノコの胞子とは相性が悪い。
流用個体。カイオーガやレジエレキを受けるので特防厚め。
HD:雫カイオーガのWダメ潮吹き高乱数(92%)2耐え(~51.5%)
黒バドレックスのアストラルビット2耐え(~45%)
イカサマ
バドレックスやソルガレオ・黄昏ネクロ・メタグロスへの打点。ザシアンの身代わり割りにも使える。花粉団子は打つ暇があまりない。
※イカサマ→HA白バドレックス超高乱数(93%)2発(49.3%~)
対トリル。コータスやレヒレがいない場合はより強く出られる。高火力弱点技をよく飛んでくるので2度受けられる襷。襷が残ってる場合は相手に隣を放置するか、眠り状態になるかの選択を迫れるのが強み。
選出・立ち回り
あくまで一例。多かったパターンを記載したが、これら以外の立ち回りが必要になることも多い。
対雨
トルネオーガ
()
初手トルネオーガに対しては怖い顔+聖なる剣→カイオーガで潮吹きの威力を下げる。基本的は取り巻きにレジエレキ、カミツルギ、ゴリランダーがいるのがほとんどなので、カイオーガに上を取らせないようS操作しながらダイマックスランドロスを通す。
グドラオーガ
初手グドラオーガには怖い顔+巨大旋律スタート。取り巻きにレジエレキ、カミツルギ、ゴリランダーがいる場合はラプラスorランドロス選出のじゃんけん。
対晴れ
()+()()
バナに挑発を入れて催眠を防ぎつつダイマックスランドロスを通す。 負けん気ボルトロスがいることも多く、その場合は選出じゃんけん。ボルトロスを睨みつける+巨獣斬で倒してランドロスを通したい。
対黒バドレックス
()
ファイヤーで受けと削りを行いながらダイマックスランドロスを通す。イエッサン♀がいる場合はボルトロスが腐る可能性が高いので選出は慎重に行う。
対白バドレックス
()+()から2体
挑発でトリルを止める、止められない場合は身代わりを残す、バレルを展開するなど万全の状態でトリルをさせないよう立ち回る。 ミミッキュのメンタルハーブやレヒレ入りのパーティなど取り巻き次第で選出や立ち回りは変わる。
ディアルガとランドロスを対面させて上からダイマックス技を入れるように立ち回りをする。
()
怖い顔+ダイジェットを弱点保険起動要因に打って発動をずらし、ファイヤーの弱点保険発動(ソルガレオのダイロックorダイアイス)を狙う。ボルトロス側に打たれた場合は地震やダイアークで削り、ザシアンの聖剣圏内に入れる。
対ボルトザシアン
()
睨みつける+巨獣斬→ボルトロス。ラプラスやバレルが先発に出てきても集中や挑発でアドバンテージをとりやすい。
()
ザシアン構築にはメタグロスが初手からダイマックスしてくることが多いので、ファイヤーをずらしてダイマックスさせて通す。
対セキタンザン
ダイアース→セキタンザン+モロバレル守る。裏にから出てくるザシアンの攻撃をバレルで吸いながらランドロスで〆る。
結果
ゆヌさん(@yunuponnu):最高最終レート1973
エスカルゴさん(@escargot_game):最高最終レート1913
へいか(@He1kapoke):最高最終レート1902。記事書いた
ひゅうさん(@Eichiwaiyuyu_pk):最高レート194x最終天国
まとめ
私はプレイスキルがないため、結果を出すにはSMでレート2000を達成した時のような初見殺しかつ汎用性の高い構築を組むしかないと考えてきました。今回はそれに近い構築を組むことができ、なるべく上を目指そうと対戦をこなしましたが数々のポ下手をかまして1900で撤退しました。
一緒に構築を使用した人たちは、構築は強いので上振れたら2000いけそう、との言葉をくれました。実際、剣盾では私の構築の中で完成度が1番高いと感じられたのでその点は満足です。
同じ構築を使ったことについて。良かった点は、構築・立ち回りの改善点が1か所に集まるため完成に近づくまでが圧倒的に早かったことです。シーズンが1か月という短い期間となってしまった今では、環境を戦い抜くには有効かもしれません。悪かった点は、「初見殺しする構築を4人で使ってる場合じゃない」これにつきます。
以上で構築記事は終わりです。
読んでいただきありがとうございました。
あ、あと大富豪メンバー募集してます。
連絡はへいか(@He1kap0ke) or ゆヌ(@yunuponnu)まで。